昭和三十年四月、町村合併によって新しい野々市が生まれてから二十年、その間、古い伝統と歴史の町-野々市は、石川平野の穀倉地帯で稲作を主産業としたしずかな町から、商工業の町、学園の町とあらゆる面で発展し、金沢市の衛星都市としての役割を十分に果たし、大きく躍進する県下最大の町となって来ました。

 こうして激しく変化し、うつりかわって来た二十年をふりかえり、築かれた業績を偲び、記録に残すため、昭和四十九年より中央公民館が町村合併二十周年記念事業として『野々市町二十年のあゆみ』発刊を企画し、編集委員会を設けて作業にとりかかりました。

 わずか二十年のことながら、資料や写真の収集も思うにまかせず、役場の各課長並びに職員、そして町民多数の方々から貴重な資料、写真等の提供をうけ、ここに発刊の運びとなったことを深く感謝し、その御援助と御協力に対し心から厚く御礼申し上げます。

 この『野々市町二十年のあゆみ』の内容については、編集期間の都合もあって、合併後二十年間の出来ごとの概略を拾いあげ、単に記事を羅列したようなもので、まだまだ検討を要する処も多々あるかと思います。また、記載事項の期限についても昭和五十年三月までとし、それ以降の一年間を整理にあてたもので、その間の出来ごとも多かったが記載できなかったことを残念に思っております。

 以上のように編集面にしても、内容的にも不備、不足の点をお許し願い、この『野々市町二十年のあゆみ』をとおして、これまでの思い出をあたため、今後益々進歩発展する私達の町野々市を、より豊かな住みよい町にするために役立てられることを念じております。

          昭和五十一年三月

  野々市町二十年のあゆみ編集委員会

           瀬 尾 亮 弥

           小 柳 小 一

           宮 前 和 夫

           岡 田 一 郎

           西 村 康 賢

           佐久間 由 孝

             (順不同)

 

 

 

 昭和五十一年三月三十一日 発行

 野々市町二十年のあゆみ

 編集 野々市町二十年のあゆみ編集委員会

 発行 野々市町中央公民館

野々市町20年のあゆみ