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page=31 :関脇響升顕彰碑 参議院議員　安田隆明書 ＜碑文＞ 　文久三年（一八六三）押野村ニ生レ、ノチ清水ヲ姓トシタ、幼少ヨリ体力人ニスグルヲ以テ角界ニ入ラント志シ、京都ニ出テ鯨皮虎吉ノ門下トナリ響松ト名ノル、次イデ明治十三年東京ニ出テ伊勢ノ浜右衛門ノ門ニ入ッタノハ十五歳デアッタ、同十五年序ノ口トナリ、同十八年響升ト改名シタ。 　明治二十二年五月二十四才デ西方前頭十枚目ニ入幕シ、翌二十三年五月東小結トナリ、同二十五年六月東方関脇ニ昇進シ、同三十二年五月引退シタ。 　身長一、七二米　体重一一四キロ　相手ノ胸ニ右手ヲ当テ、押切ルヲ得意トシタ　又乗馬ヲ好ミ、打乗ノ名人トシテ著名デアッタ、明治三十六年五月三十八歳ノトキ横浜デ罹病シ、惜シマレナガラ鬼籍ノ人トナル。 　響升市太郎歿後、押野村ノ有志並ニ消防組ノ奔走ニヨリ顕彰碑ヲ建立シタガ、多年ノ風雪ニヨリ損傷ハナハダシキヲ嘆キ、同押野地域ノ有志相協力シ、茲ニ復興スルヲ得タノデアル。 　吾ガ郷土出身ノ先覚ヲタタエ、之ヲ後世ニ遺シテ町民ノ誇トスル 　　　　　昭和四十七年八月（一九七二） 　　　　　　　　　　　野々市町長　中島栄治撰文並書 　　　　　　　　　　　　　世話人（略）