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page=36 :境界變更沿革 ＜碑文＞ 押野村字矢木荒屋區ト郷村字長池區トハ耕地相隣シ　其境界迂回延長シテ　耕地及ビ交通上両字互ニ不便ヲ感ジツ、アリシガ　明治参拾九年ヨリ大正参年ニ亘リ　縣郡及両村當局ノ勧誘ト斡旋ニ依リ　両村代表者協議折衝ノ上　両字聯合ニテ耕地整理ヲ施行スルト同時ニ　両字土地ヲ交換シテ相互ニ便宜ヲ得ベキ様境界ヲ變更セリ　依テ當時ノ協議事項ヲ更ニ左ニ列記シ　之ヲ將来ニ貽ス爲メ　同文書類貳通ヲ作り両字代表者署名捺印シ 　記念トシテ相互ニ其ノ壹通ヲ保有ス 一、押野村字矢木荒屋　郷村字長池聯合シテ　耕地整理ヲ施行ス 一、右施行ニ際シ　両字土地交換シテ境界ヲ變更シ　灌漑排水及交通ノ便宜ヲ計ル 一、字矢木荒屋専用々水敷地トシテ　長サ貳百参拾五間七分五厘　幅壹間貳分其面積九畝拾貳歩九合ノ土地ヲ提出シ　字長池ハ是ヲ排水路二兼用スル爲メ　幅八分ノ土地ヲ補足シテ　土地交換後ニ於ケル字長池地内ニ於テ　幅八分ノ水路及両側保持ノ爲メ　各幅六分ノ道路ヲ設ケ　之ヲ字長池地籍ノ國有地ニ編入シ　水路ノ管ハ字矢木荒屋區ニ於テ行フモノトス 一、右水路ハ將来ニ於テ如何ナル事情ヲ生ズルモ　双方ノ同意アルニアラザレバ變更改廢スルコトヲ得ズ 一、右事ヲ紀念トシテ両字共同ニテ　矢木荒屋大水門ノ空地二紀念碑ヲ建テ　境界變更沿革覺書ヲ明記シ　永久二之ヲ貽ス事 　　　　　　　　　　　　従三位勲三等　　市村塘書 右縣并ニ関係村長立會ノ上　両字代表者協議決定シ　茲署名捺印ス 昭和八年拾貳月拾五日 石川縣耕地課長正五位勲五等　大竹憲成 石川縣農林主事補　　　　　　佐々木藩次 押野村長　　　　　　　　　　北川　潔 郷村長　　　　　　　　　　　松田伊三郎 耕地整理組合長　　　　　　　宮田三次郎 副長　　　　　　　　　　　　北村松吉　荒納乙次郎 　　　　　　　　　　　　　　副田政次　長井庄吉　西田市郎 　　　　　　　　　　　　　　吉田信一 昭和拾年拾月