正月正月どこまでいらした
向(むこ)のコロコロ橋の下迄いらした
みやげ なんじゃった
カヤや勝栗 ミカンコウジ 橘
犬(いん)の踏んだが かいもち
猫の踏んだが とちもち
馬の踏んだが やきつき
あまの裏の串柿
じいじいの ばあばあいの
綿帽子雪が 降るわいの
おーとも こーとも しめさっし
すり鉢かぶって 走らっし
お月様いくつ
十三、ななつ
なながさ着せて
おんまに乗せて
河原へやったら
河原のジョジョ①が
コウワイ②むすか むさんか
一つにつんでみょ
つまいでもだんない
いっちりぎっちょ にぎっちょ
きんぎっちょ しぎちょ
しのはの中の
おもないとっと
こもないとっと
じっぼ はっぽ
はるまのはやし
祭の前の
桜の花が
咲いたか
つぼんだが
デンデラポー
(注) ①どじょう ②赤飯
テテッポッポ テテッポッポ
若いもんどまあ あとにこいこい
年寄なもんどまあ 先にこいこい
テテッポッポ テテッポッポ
(注)雉鳩の鳴き声がこのように聞こえた。
※油屋のかいどで
とっすべってころんで
油一升かやいた
その油どうした
犬(いん)ななめてしもた
その犬どうした
ころいてしもた
その皮どうした
太鼓に張ってしもた
その太鼓どうした
もやいてしもた
その灰どうした
麦にまいてしもた
その麦どうした
雁な食べてしもた
その雁どうした
西ポッポ 東ポッポ たってった
※おろろん ばあや
ねんねこ ばあや
ねる子は 可愛い
おきて泣くやつぁつらにくい
高しゃっぽ
ポンヤリ
陸軍の
乃木さんが
がいせんす
雀
目白
ロシア
やばんがく
クロパトキン
金の玉
負けて逃げるはチャンチャンボ
棒でなぐるは犬(いん)殺し
死んでもつくすは日本兵
兵隊並んでトットコト
富山の三十九連隊
大砲一発ドン
ドンが鳴ったら昼飯や
ヤーヤの仕事は何じゃった
(以下最初へもどりくり返す)
(一)
イッチョンサの
ニマイが
サンニョンサへ
養子に行って
五月の
六日に
しちびた
蜂さいて
苦しんで
とんでった
(二)
ミッキ ミッキ旦那さん
足ちょっとまげて
屁をブッとこいた
(三)
新婚、レンコン、生レンコン
煮ても 焼いても 食えれんレンコン
(一)
伊勢 伊勢
新潟 伊勢新潟
三河 伊勢新潟三河
信州 伊勢新潟三河信州
神戸 伊勢新潟三河信州神戸
武蔵 伊勢新潟三河信州神戸武蔵
名古屋 伊勢新潟三河信州神戸武蔵名古屋
函館 伊勢新潟三河信州神戸武蔵名古屋函館
九州 伊勢新潟三河信州神戸武蔵名古屋函館九州
東京 伊勢新潟三河信州神戸武蔵名古屋函館九州東京
(二)
すいでんしゃ
すいでんしゃ
ながしの たけだに
ウグイス三羽
とまった
とまった
ひとしゃ
ふたしゃ
みいしゃ
よおしゃ
いつしゃ
むうしゃ
ななしゃ
やあしゃ
ここのしゃ
とおしゃ
とおでおろいて
一番娘は およめりなきった
二番娘は 見物なさった
三番娘は 鬼にぼわれて
ちょいとかくれた
(ひとつの手まりを順番についていた。ついた手まりを、またの間をくぐらせてスカートの中で取る。成功すると何回でもつけたが、失敗すると順番の一番あとまわし
になった。)
(三)
いちれつだんぱん 破裂して
日露戦争 あいにけり
さっさと逃げるは ロシアの兵
死んでもつくすは 日本の兵
五万の兵を 引きつれて
六人残して 皆殺し
七月八日の たたかいに
ハルピンまでも 攻め入りて
クロパトキンの 首をとり
東郷大将 万万才
十字の旗も 万万才
おじゃみ おじゃみ
おふた おふた
おみい おみい
およお およお
なってくりょ おとんけ
おじゃまさあんな
何を習いました
お琴を習いました
おふた ざくら ざあくら
おみ ざくら ざあくら
およ ざくら
すってし ざくら
おなな さあらあり
おひとつ お落いて お落いて
①おしゃれ
おふたつ お落いて お落いて
おしゃれ
おみい お落いて お落いて
おしゃれ
およう ②おのけ
おなの おのけ
すってし おのけ
まあぬけ
おとんけ
つつみ つつみ つつみ つつみ
つまんだ いたかいた
ぱあらありい のっこ
いっかんしょ
(注) ①おさらえ ②おぬけ
(一)
せっせっせ
いちかけ にかけ さんかけて
しかけて ごかけて 橋をかけ
橋のらんかん 腰をかけ
はるか向うを 眺むれば
十七・八の姉さんが
お花や線香 手に持って
これこれ姉さん どこ行くの
私は九州 鹿児島の
西郷隆盛 娘です
明治十年 戦いに
切腹なされた 父上の
お墓まいりに 参ります
お墓の前に 手をあわせ
南無阿弥佗佛と となうれば
西郷隆盛 魂は
ふうわり ふわりと
ジャンケンボン
(二)
(手で形を示しながら)
こらほどの お重箱に
おむすび こむすび
つめこんで
たたきごぼうに ごまふりかけて
まいてくたんし
ひいてくたんし
オワワイのワイ
ジャンケンポン
(三)
のんきな父さん
毛が三本 毛が三本
お屋根の上から おっこちて
あーたい くうたい 何くうたい
そうめん くうたい
そば くうたい
お金がのうて
ジャンケンポン
大波 小波
おじょうさん おはいり
ジャンケンポンよ
アイコでしょ
負けたお方は
お逃げなさい
(一)
坊さん 坊さん 何処いくの
わたしはこれから 稲刈りに
わたしも一っしょに つれてって
お前がくると じゃまになる
かんかん坊主 かん坊主
うしろの正面 だあれ
(二)
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神様の 細道じゃ
どうか通して 下しゃんせ
御用の無いもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝に
お札をおさめに 参ります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも 通りゃんせ通りゃせ
(歌の終った所でひっかかると)
地獄 極楽 エンマさんの前で
お経読んで 飛んでけ(つきとばす)
(ほめられたということもある)
(三)
指きり かみきり げんまんや
うそついたら 八万地獄へ
まっさかさまに 落ちる
(四)(手の甲をお互につまみながら)
いちゃ さいた
にゃ さいた
さんな さいた
しゃ さいた
ご さいた
ろく さいた
しちゃ さいた
はちゃ さいた
ブーン
(五)(前掛をつまんで遊ぶ)
おんけぼ に
こんけぼ に
まなばたけ
さくらい念彿
四十四、五日
なんなの首を
三つに切って
キチキチまわし
(注)
あーみ なーみ だーぶつ
(注)南無阿弥佗佛をいいまちがえたものらしい
(注)※子供の頃、安政生れの祖々母からよく聞かされた唄で意味不明の言葉が多い。
うそついたら 八万地獄へ
まっさかさまに 落ちる
郷土の民話・伝説集