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page=3 :庁舎竣工にあたって 野々市町町長 中島栄　治 このたび野々市町のシンボルであり町民の皆様へのサービスセンターとして待望久しかった役場庁舎の竣工をみましたことは誠に喜ばしい限りでございます。 従前の庁舎はご承知の如く戦時中の疎開の建物を移築したもので老朽化も甚だしく、又昭和30年新生野々市町が誕生行政区城の拡大と、経済成長に伴い産業の発展による解放経済等の影響によって、工場、事業場の新増設を見るに至り日々に躍進しつヽまいりました。
page=3 : 一方文教施設の拡充により、幼児教育より大学教育まで一貫した教育施設の完成をみ、人口の増加率は県下最高を示し、交通の便においてもこれ又至極優位の地形にあるなど、今後益々発展するものと存じます。随ってこの発展、躍進又人口の増加によって一層地方自治の機能が要求されるところであると思います。われわれは町民本位をモットーとし能率の増進と明るく住まい幸せの為によい雰囲気を醸する住民センターを念じ昨年7月工事に着手したのであります。 以来約9ケ月工事関係者の献身的な御努力により外観内容とも整備せられた庁舎が出来上りここに目出度く竣工の運びとなったのであります。これ偏に関係機関の温い御力添えと全町民各位の愛和の精神の発ろによるものでありまして哀心より感謝の意を表する次第であります。 私共はこの新庁舎の落成を機と致し、身を正しくより一層町政の伸展と住民のより高いサービスを目指し職務の任にある者一同、心を新らたに職務に精励し、町民各位の御寄託にこたえていくよう努力致す所存で御座います。 ここに躍進野々市町を更に発展させるべく最善の努力をお誓い申し上げ美れいな町、豊かな暮しを築くために共に邁進する所存であります。どうか皆様方を初め、関係機関各位の一層のお力添えをお願い申し上げ私のご挨拶といたします。