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page=25 :(5)湖北の観音の里
晴れた日には白山が見えるという標高925mの己高山山頂に、泰澄が観音寺を開基した。以後この地に、行基、最澄らが入って、天台系の寺院群が建てられ、美しい立派な仏像が作られるようになった。その後、戦国時代の動乱を経て、寺院は衰退し、仏像は、幾つかの寺に分散しかろうじて残り、今は、地域の管理下に置かれている。
現在、向源寺、石道寺、己高閣、の十一面観音立像、など美しい仏像が沢山あり、観音の里と呼ばれている。これらの仏像は、泰澄以後に作られたものである。
古い仏像がないかと、小谷寺、安念寺、大日堂(與志漏神社境内)を訪れると福井、石川県の泰澄ゆかりの寺で、数多く見つかった荒彫りの半身像、荒彫りの立像に良く似た仏像が数多く見つかった。
この地には、足を踏み入れたばかりであるが、破損仏と称して、まだまだ泰澄仏が眠っていると思われ、今後も調査を進めたい。