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B18●照(しょう)台寺(だいじ)
本町3丁目
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 はじめは天台宗(てんだいしゅう)の寺院として1225年(嘉禄(かろく)1)に念和が創立し、元弘(げんこう)元年(1331)に本願寺綽如(しゃくにょ)の子の周覚が真宗に改宗したとされます。加賀における本願寺の一族による一家衆(いっけしゅう)の代表的寺院で、山号は光聖山(こうしょうざん)といい真宗大谷派に属します。
(本37・38・39)


照台寺

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18-1●顕(けん)尊上人(そんしょうにん)消息(しょうそく) 1967年(昭和42)2月11日町指定

 顕尊は、本願寺第11代顕(けん)如(にょ)の弟にあたります。顕如は1570〜80年(元亀(げんき)1〜天(てん)正(しょう)8)、大阪の石山(いしやま)本願寺(ほんがんじ)で織田信長と一大抗争を繰り広げた中心人物でした。

 この書状は、別名「虎猫(とらねこ)の御書(ごしょ)」と呼ばれ、本願寺が織田信長との戦いに敗れた後の16世紀末頃に書かれたものと考えられます。

 本願寺の堂内に一匹のねずみが住みついて荒らしまわり、猫を借りてきても逃げ出すありさまで、ついには本尊をも壊しそうな暴れようになりました。これを退治するために照台寺にいた虎毛の老いた猫を貸し出したところ、2、3日後に双方は格闘の末死んでしまったといいます。

 この手紙は、すばらしい猫を送ってくれたと、顕尊が照台寺に感謝している内容のものです。(本38)


虎猫の書(照台寺蔵)


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