1991年(平成3)、上林新庄遺跡発掘調査中に遺跡の一角(いっかく)で発見されたのが上林古墳です。
すでに墳丘(ふんきゅう)や内部(ないぶ)施設(しせつ)のほとんどは破壊(はかい)されていましたが、埋葬(まいそう)部分(ぶぶん)である横穴式(よこあなしき)石室(せきしつ)の、下段の石組(いしぐ)みがかろうじて検出でき、平野では珍しい古墳の発見となりました。
出土遺物や遺構の形態から7世紀前半台の築造であることが推測されており、上林新庄遺跡の同じ頃の集落との関わりが指摘されています。(本23)
横穴室石室
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