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page=23 :富樫氏ゆかりの石川都神社について (その一)  昭和三十九年に発足した「富樫卿奉賛会」は去る平成十六年に会の創立四十周年を迎えました。  会では記念事業として「加賀国守護 富樫氏ゆかりの神社写真展」を野々市町郷土資料館を会場に開催しました。  同写真展は、地元の郷土史家舘残翁氏の著作『冨樫氏と加賀一向一揆史料』に所収の「冨樫氏崇敬の石川郡神社」四十一社について、各神社の写真と富樫氏との関係について解説したパネルを展示したものです。  この中には、現在の野々市町内八社のほか、金沢市内十二社、白山市内十四社(旧松任市内十四社、旧鶴来町内七社)が含まれ旧石川郡内に限定しても、富樫氏との関わりを持つ神社の広範な分布をうかがい知ることができます。  「とがし卿」では、この調査成果を二回に分け60号では、これらの神社のうち二十五社について、紹介いたします。 1 日吉神社 天平五年(七三三)近江国滋賀郡日吉神社の御分霊を奉祀し山王権現と称する。  寿永二年 (一一八三)木曽義仲の先鋒樋口次郎兼光が、平軍を襲い火を放ち、その為社殿講堂皆焼失した。同年五月富樫泰家が社堂を再建した事により、富樫氏の崇敬厚く年々供米三十俵、布十疋を寄進するのを恒例としたという。(金沢市大野町五丁目) 2 大野湊神社 延喜式内の古社。神亀四年(七二七)大野庄真砂山の宮地に、神明宮に次いで猿田彦神を合祀する。 建長四年(一二五二)社殿炎上により現在地に遷座する。