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page=8 :加賀から美濃へ 富樫氏庶流・旗本坪内氏の跡を訪ねて 調査員  佐久間由孝  宮崎昭男  西本正明  東平公夫 はじめに  平成十一年十一月、岐阜県各務原市から同市内にある御井神社の宮司さんや氏子総代、町内の歴史研究会の方々が加賀の富樫氏のことについて話を聞きたいとのことで来町されたのである。実はこの御井神社の境内には、古くから石造の常夜燈がある。この常夜燈は享和二年(一八〇二)坪内定高という人が寄進したものだが、いままで人々にあまり知られていなかったが、この程この常夜燈の由来を後世に伝え残すためにと説明看板を設置した際、いろいろと調査してみたところ、この坪内家は現市内の南西部を治めていた江戸幕府の旗本坪内家の一族で、同神社の近くに館を構えていた分家筋の坪内家であり、さらにこの坪内家の先祖を辿ってみると加賀の富樫氏であることがわかったという。そして、一度加賀の富樫氏ゆかりの地、野々市へ行ってみようとのことで参った次第とのこと。  時間内にも余裕がなかったので少し話し合いをした後、町内の布市神社や富樫家国公の銅像等を
page=8 :永代 常夜燈の由来  三井坪内氏は、一六〇一年(四〇一年前)初代安定氏から始まり、この常夜燈は十代目定高氏が、國家安全を願い、一八〇二年(二〇〇年前)奉献したもので、ふるさとの歴史を語るためにも貴重な石造物として、「各務原市の石造物」 (平成元年刊行 各務原市教育委員会)にも紹介されています。  坪内氏が村民と分家の繁栄を祈り、御井神社を守り神として敬神の心を大切にしていたことが理解できます。 平成十四年二月吉日 御井神社 御井神社常夜燈