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page=13 :キラバ積み 刈った稲は、そのまま切り株の上に並べて乾燥させる。天候が良ければ翌日までそのまま干し、夕刻、28株を稲束にし、それらを集めキラバにして積み上げる。3・4日後の晴天の日、再び乾燥のため、キラバの稲束を田一面に広げる。これを3回くらい繰り返して、翌年まで保存のできる、ちょうど良い水分の籾(もみ)とするのである。1枚の田で3つのキパラが作られていた。
キラバを干す風景は、上空からだと菊の花が開いたように見え、田園に果てし無く展開されるこの美しい幾何紋様は、季節の風物詩ともなっていた。「キラバ」の語源は判然としないが、当地では「稲にょ」とも呼ばれていた。一般的には「稲むら」「稲塚」という。