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page=55 :秋納屋 かっては、農家の「二ワ」では、稲の収納・稲こき・うすすりが行われ、麦や大豆・菜種の取り入れ・脱穀さらに麻や野菜などの出荷作業をした。冬季の藁仕事の場であり、餅つき・味噌つき、時には村芝居の上演の場ともなった。  二ワの二階部分の屋根裏は「アマ」と呼ばれ、わらや薪が収納された。わらは毎日の煮炊きの燃料であり、また、筵(むしろ)・菰(こも)・俵・縄などに加工され、草履や草鞋(わらじ)・箒(ほうき)・つぶらなどの生活用品の材料でもあった。住居と接続していた二ワが、独立した農作業場として建てられ、秋納屋と呼ばれるのは終戦以降なのだが、写真の西村家(新庄)の秋納屋は、現当主から4代前で明治末か大正の建立と推定される。