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page=67 :仲間がいると励みにもなるし、配達に行って、お客様から直接おいしかったと喜ばれると本当に嬉しいです。また生産量はわずかですが、キウイフルーツについても直販を考えています。蕪の収穫と時期が重なるので忙しくなりますが、やはり手ごたえが直接返ってくるから直販は楽しいですね。これからは田畑の上でする作業だけが農業ではありません。これまで他人任せだった消費者とのつながりを自分たちの手に取り戻したいと思います。 佛田●現在の産直システムではモノの産直は可能ですが、情報や愛情は届けられていません。産直がたんなる物流システムにしかなっていません。直販にあたっては、さまざまな情報や作り手の気持ちもいっしょに届けることが大切です。 林●直販をするなら都市化の波はプラスですよ。アパートが建てば、人口が増えます。近隣にお客さんがいるからこそ餅をつくっても売れます。米の直販もできます。 小島●うちも兼業農家で、米と減反区域を利用して丸芋をつくっています。丸芋栽培は石川・松任地区で一億円産地育成をめざして発足し、もう5年目、鶴来の生産組合と共同で丸芋を出荷しています。縄張り意識で農家それぞれの自由な活動を押さえ付けないところが富奥農協の良さですね。 林●丸芋、キウイフルーツなど、ほかにはない特色ある商品が最終的には武器になります。 小林●蕪寿司用の白蕪はやわらかくて人気の品種ですが、昔ながらの金沢青蕪を残すため、私たちのグループでは漬物屋さんと契約を結び栽培しています。青蕪は匂いや歯ざわリがいいですよ。私は農作業はほとんど家族まかせですが、蕪だけは自分の責任でやっています。吹雪の時の収穫は辛いけれど、でも仲間がいるから頑張らなくてはと思いますね。一人だったら辛くて投げ出してしまうことも、生産グループの仲間がいるから励みになって続けられます。 佛田●やっぱり富奥地区は総じて豊かだったのでしょう。水捌けのいい農地だから白菜やキウイフルーツ、酪農もできました。いろんな可能性を持っている土地だから、それぞれ自由な活動ができました。水捌けが悪かったら米や蓮根など限られた作物しか栽培できませんからね。 林●富奥では多彩な形態の農業が可能であ
page=67 :小林春枝 農協婦人部内[みのりグループ]に参加し、有機栽培米の直販も手掛ける。水稲、トマト、キウイフルーツ、蕪を栽培。野々市町上林在住、50歳。