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page=25 :建築時の留意点 総合仮設計画 施工にあたっては、町民の期待が大きい建物に対して、常に見られていることを意識した。仮囲いは背の低いものとし、強風でも周囲に迷惑をかけないよう風がとおり、周辺住民から工事の状況が見えるような構造とした。工事進入口を1カ所に限定して車両(特に大型車両)の進入方向を制限し、周辺環境・安全も含めて配慮した。jv構成員および別発注施工会社(15jv)にもルールを徹底し、怠らないように心がけた。 デザインを配慮した技術提案 設計者のデザイン意図をふまえた上で、自然換気システムの効率を向上させるために、一般外部アルミ建具を元設計のオペレータ付き窓上部換気から建具一体型ガラリ組込み開閉窓を提案し、実現させた。また、中庭に面するカーテンウオールは、元設計の上下固定式の力骨形状から上下固定に中間固定を加える提案をすることで、建具をスリム化することができた。大屋根の軒天に長尺アルミスパンドレルを提案、採用することで、外部での耐久性を確保しながら、建物としての一体感を保つことができた。 仮設計画 大きな屋根で3層吹き抜けを持ち、各棟、各階において出入りが異なるデザインのため、特に仮設足場計画について十分検討を行い、先行するsrc部の躯体施工時には、仕上げを考慮した足場施工を行い、あと施工のs造大屋根鉄骨建方前には安全を考慮して、足場の上から作業できるように、先行足場設置を行った。また大屋根軒天の仕上げの際にも簡単な盛換えに対応するように計画した。 内外装仕上げに関する留意点 外装材の能登ビバは、工事の初期段階からモックアップを作成して、北陸地方の気象条件に対して経年変化を確認し、設計意図、施工条件に適合するか検討した。施工においては、木材加工の後、自然乾燥、難燃処理を施し、木部裏表両面に着色塗装を施し、板材の表面よりビス打ち施工を行った。なお木部取付部躯体面に撥水処理を行った。 1階外装材の石張り施工に際しては、砂岩系の石であることから、白華現象を防ぐために、在来湿式工法をとらず、オープンジョイントの乾式金物工法を採用した。なお石取付け部躯対面に撥水処理を行った。 内装材(カーペット、造作家具用バーチ材、石材等)は、国内に限らず海外製品も見本を取り寄せ、デザイン性を確保しながら品質の良いものを設計者と協議の上選択し、施工を行った。 リサイクルの検討 工事発生残土は、敷地内の造成及び近隣公園工事の盛土に使用することで、場外搬出を無くした。残土は、玉石混じりのため現地採取して、中庭の池の敷石、近隣公園の土留よう壁の石づみ、一部建物の外壁に取り入れ施工した。工事中の建築廃材は、効率割付に配慮し、製品ロスをできるだけ抑え、また、梱包材の簡易包装に努めることで廃材を減らした。各種分別ボックス収集を行いリサイクルに努めた。