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page=28 :庁舎を軸としたまちづくり<庁舎竣工記念座談会> 体的に使えることも、とてもありがたい条件でありました。コの字で南側に開いている、すなわちオープン庁舎のコンセプトは、建築のかたちとして、このようになるのではないかと提案したわけです。  さらに、広場は人が集まりやすいように、全体を日本的な大きな屋根で覆います。そしてその内側は、三層吹き抜けの空間、これを「アトリウム」と呼ぶのですが、人の動きや町民の方が来られてどこに何があるのか、分かりやすい空間で取り巻きます。 アトリウム空間は、自然換気に適するばかりか、夏の過度な日射を遮り、冬は断熱機能を備えた省エネルギーの効果を持つもので、竺先生のお話にもありましたエコロジカルな働きを有するものです。 司会●私たちが日ごろ何気なく接しています建物について色々な観点より計画、検討がなされ形になっていくわけですね。次に新庁舎の大きな特徴でもあります、情報交流館カメリアについてお尋ねいたします。 安田町長、この情報交流館カメリアはどのような目的で設置されたのか、また、運営管理についても町独自ではなく、財団に委託しているとお聞きしましたが、これらにつきましてお聞かせ願いますか。 町長●これからの庁舎は単に用があるときだけ訪れるのではなく、ここに来れば何らかの情報が得られるとか、何かのイベントに参加できるだとか、町民の方々の情報交換の場、学習の場、出会いの場、憩いの場の提供が重要と考えられます。そんな中、最近急速な発展をしていますitを利用した施設が今後求められると判断し、設置したものです。運営管理では、町のほかの施設とは異なり、事業のスピード(速さ)、フレキシビリティ(柔軟性)が求められます。こういったことから、民間的運営管理が必要と考え、新たに財団を立ち上げ、運営管理を任せてあるわけです。 司会●竺先生は現在、情報交流館カメリアの館長をなされておいでですが、館長としての立場でカメリアの役割、今後の事業展開などについてお聞かせ願いますか。 竺●子供からお年寄りまでが気軽に訪れることができる環境づくりに取り組んでおり、楽しく学べる各種講座や教室をこれからもやって行きたいと考えております。このことで、町民の方々のスキルアップにつながればと思うわけです。  今後は、各種講座の受講者の方々でサークル活動をするための支援や、またこのサークルの方々を通じて、情報交流館のpr活動をお願いし、将来的には利用者の中でスキルアップされた方やボランティアの方々に、館の道営に携わっていただければ、こんなにうれしいことはないですね。多くの町民が利用していただくように、館長の責務に専念していきたいと思っております。 司会●itを利用し、お子さんからご年配の方々までを対象とした各種のイベントに今後も目が離せなくなりそうですね。さて、新庁舎が完成したところで、これからの野々市町はどういった方向に歩みを進めていくのでしょう。ふれあい5万人都市を目標に種々の課題に取り組んでおられますが、これからの町の施策についてお話をお聞かせください。 町長●野々市町は、地形が平坦で非常にコンパクトです。災害が少なく、非常に住みよい町だと言えますね。新庁舎を核に町の南北の幹線道路であります野々市中央通りを軸に、地理地形を生かしたまちづくりに、
page=28 :情報交流館カメリアには誰もが気軽にインターネットを楽しめる環境が整っている