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B21●伝馬(てんま)問屋(とんや)跡
本町3丁目地内
ののいちガイドマップ
 江戸時代の野々市は、北国街道の金沢城下から南へ向かう最初の宿駅(しゅくえき)となりました。加賀藩は1615年(慶長(けいちょう)20)に、現本町4丁目の木呂川の橋詰から旧新町の1250間(約2km)にかけて、街道筋(かいどうすじ)の両側奥行15間(約27m)を無税地として与え、伝馬の配備と伝馬問屋を開かせました。(本38)

 旅客や荷物は、宿駅ごとに馬と人足を伝馬問屋で交代させる方法がとられ、馬方(うまかた)を監督し交代を円滑にする役目は伝馬肝煎(きもいり)が行っていました。1681年(延宝(えんぽう)9)に配備されていた伝馬の数は73頭でした。(本48)


21-1●宿送人足(しゅくおくりにんそく)伝馬之書(てんまのしょ) 1970年(昭和45)3月10日町指定

 野々市が宿駅であったことを示す1615年(慶長(けいちょう)20)の書状です。公用(こうよう)で人足・伝馬を使用する場合には、この書面と同じ印を押した命令書を発行することから、印の照合に公布された書状です。武士による勝手な伝馬の使用を防ぐもので、違反者(いはんしゃ)は逮捕(たいほ)するよう命じています。(本39・47)


宿送人足伝馬之書(野々市町蔵)


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