1708年(宝永5)には家数11世帯、人数99人の村で、1712年(正徳2)に観音堂(かんのんどう)と貴布祢之宮(きぶねのみや)があった記録が残っています。押野村に所属し1956年(昭和31)に金沢市となりましたが、分離を強く希望し翌年に野々市町へ編入しました。(本8・38・40)
押越1丁目にある白山(はくさん)神社(じんじゃ)は、養老(ようろう)年間(ねんかん)(717〜723)に創立されたと伝えられていますが、詳しくは分かっていません。また他の言い伝えでは、昔この村に吉兵衛という者がおり、白山(はくさん)権現(ごんげん)の石像が大桜川に流れてきて救いを求める夢を三晩続けて見たため川へ行くと、川底に金色に輝くものを見つけました。家に持ち帰り床に置くと金色に光っていたものはたちまち石になりました。村人たちはこれを聞いてその石こそ白山権現であろうと思い、祠(ほこら)を建てて白山社と名付けたそうです。その後1880年(明治13)に白山神社と改称し現在にいたっています。(本7)
|