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富樫氏パネル展について
  
 富樫卿奉賛会は、中世の加賀文化を築きあげた富樫一族の偉業を奉賛し、さらに史実の研究を深め、諸事業を起こして地域社会の発展に貢献することを目的として、昭和三十九年(一九六四)十一月十四日に設立した会であります。
 設立四〇周年の平成十六年には、記念企画として郷土史家の舘残翁(たちざんおう)氏が著した『冨樫氏と加賀一向一揆史料』所収の「冨樫氏崇敬の石川郡神社」を紹介しました。
 今回のパネル展は、長享(ちょうきょう)の一揆(いっき)(一四八八年)の戦いで自害した加賀守護富樫政親(とがしまさちか)没後五二〇年と、野々市町文化会館の富樫家国(とがしいえくに)像建立二〇周年を記念して企画した事業であります。
 展示した大型パネルは、野々市町太平寺の橋本外茂男氏が「富樫氏のことを簡単にわかってもらうには絵でつづった方が良い」とされて製作し、所有する建物に掲げられていたものであります。このパネルについては、平成二年に譲り受けたもので、約二〇年ぶりの展示となります。
 また、野々市町中央公民館二階においては、富樫氏に関連する年表や遺跡、古文書などを展示しておりますので、ぜひご覧いただきたいと存じます。